2015年のスリランカのGDP成長率は5.18%となりました。

前年の7.4%と比較すると鈍化した感がありますが、それでもまだ高い成長率を維持しており、マレーシア、インドネシア、タイなどのASEAN諸国よりも高い数値となっています。

GDP成長率 購買力平価

※データソース:世界経済のネタ帳

二枚のグラフを比べてみるとわかりますが、経済成長率の高い国は逆に購買力平価は”まだ”低い、という構図です。面白いのはスリランカを真ん中にして、その上下の国が①②のグラフで順不同で入れ替わる形になります。

スリランカは経済成長率も比較的高く、かつ購買力平価もASEANの上位国まで既に迫ってきているという位置にあります。

 

スリランカの産業

ところでスリランカのGDPを支える産業は何なのでしょう?

ざっくりと、サービス業が6割、工業が3割、農林水産業が1割という構成です。
(ソース:Central Bank of Sri Lanka、Annual Report 2015)

 

セイロンティーの知名度からスリランカは農業のイメージがありますが、やはり産業のボリュームとしては、ホテル、観光施設、飲食、小売りなどのサービス業が大きいのです。

ちなみにスリランカを訪れる観光客数は、127万人(2013)、153万人(2014)、179万人(2015)と推移しています。政府は2016年までに250万人突破を目標にしていますが、このペースだと目標達成は難しそう・・・という状況。

またサービス関連では、最近では情報通信関連の産業も伸びており、Eコマースサイトの拠点をスリランカに置くケースも出てきているようです。

 

工業については、ダイヤモンド以外のすべての原石が採れるといわれる宝石関連、それに繊維、食品加工などがあります。繊維を輸入して衣類に加工して輸出する、また金属を輸入してアクセサリに加工して輸出する、などの加工貿易が盛んです。

 

農業に関しては、米、ココナッツ、さとうきび、茶、天然ゴムなどの生産が多く、農業製品の輸出品目で見るとやはり紅茶が輸出金額の半分以上を占めています。

 

スリランカの貿易

貿易についての詳細は下のチャートを参照ください。

スリランカ産業

対日貿易は、日本からの輸入は自動車、一般機械、繊維、石油製品など。日本への輸出は紅茶、衣類、魚介類(エビ、カツオ・マグロ類)などとなっています。

キリン『午後の紅茶』に使われている紅茶の茶葉がスリランカ産ということはわりと知られた話ですが(キリンのHP)、今晩食べるエビやマグロも実はスリランカで獲れたものなのかもしれません。

 

カシューナッツ

ところでスリランカのいたるところで売られているカシューナッツ。いろんな味付けがあってお土産としても重宝します。

cashew

世界の生産量を見てみると、1位ベトナム、2位ナイジェリア、3位インド、、、と続いてスリランカは世界第20位。国内消費だけではなく日本を含めた外国にも輸出するぐらいの生産量です。

カシューナッツは南米が原産地でポルトガルが各地に広めたといわれます。スリランカもかつてはポルトガルの植民地であり、その時期に生産が始まったと考えられます。

 

スリランカでは、ロイヤルカシューランクリスプカシューの2店が有名。

カシュー

それぞれいろんな味付けのカシューナッツを商品化しており、

Devilled(辛い)、Burnt(素焼き)、Salted(塩味)、Garlic(にんにく)、Cheese & Onion(チーズ&オニオン)、BBQ(バーベキュー)、Hot & Spicy(辛い)、Sour Cream & Onion(サワークリーム)、Spanish Tomato(トマト)、など

量り売りしてくれるので少しずついろんな味を楽しむことができるのが魅力。これらを味わってみるのもスリランカ旅行の楽しみです。

ちなみに一般のフィッシュカレーなどより少し値段が高めですが『カシューカレー』もなかなかの美味です。