スリランカの豪雨による被害に関して複数の方にご心配のメールをいただいています。

コロンボ市の中心部においては目立った被害はなく通常通りの生活を送れています。週末には予定通りに仏教徒のお祭り「ウェサック」もおこなわれて街は賑わいを見せていました。

(2016年5月23日執筆)

 

被害状況

日本にはなかなかまとまった情報は伝わっていないと思うので、今回の状況に関してネットや新聞などで報道されている内容をかいつまんでお知らせします。

 

発端としてはベンガル湾のちょうど南インドからスリランカ付近に熱帯低気圧が停滞(のちのこの低気圧が北に移動しながらサイクロンに発達しバングラデッシュでも被害を出しています。)し、5月14日前後から豪雨が3日ほど降り続いたことによります。豪雨関連の被害で、現在までに100名近くの死者、100名以上の行方不明者、それに一時は全土で35万人にも及ぶ避難者がでています。報道によればこれだけの量の雨とそれに伴う被害が起きるのは27年ぶりとのことです。

 

特に被害が大きかったのは山間部ケーガッラ県(英語読みではケゴール、Kegalle)で起きた大規模な地滑りと、コロンボ市周辺の川や運河沿いの低地帯での冠水です。

 

報道で名称の出た地域をプロットしてみました。

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地滑り被害

ケーガッラ県では複数の場所で地滑りが起きています。ケーガッラはコロンボからキャンディに向かう途中にあって、有名な『ピンナワラの像の孤児院』がある県です。中でも最も被害が大きかったといわれるのがアラナヤカ(Aranayaka)という町で、20名以上の死者といまだに100名以上の行方不明者がいると言われています。15メートルもの泥に埋まり救援活動は難航しています。(2016年5月23日時点)kegalle
(写真出典 http://www.bbc.com/news/world-asia-36320724)

 

洪水被害

洪水被害に関してはコロンボ県ととなりのガンパハ県(Gampaha)に集中しています。

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地図を見るとわかる通り、コロンボ市を囲むようにその東側や北側には川や運河がいくつもあります。今回発生した水害はそれらの河川のいくつかの堤防が決壊したことによります。

コロンボのベッドタウン的な位置づけでもあるために一時は20万人もの人々が避難することになりました。

コロンナーワ
(写真出典 http://www.theguardian.com/world/2016/may/21/sri-lanka-landslides-torrential-rains)

 

5月18日以降は豪雨はおさまって晴れ間も見えていますが、スリランカ南西部はこれから本格的なモンスーンシーズンにはいります。大規模なプランテーションのおこなわれているヌワラエリヤやキャンディでも地滑りの恐れがあるために避難状態が続いているようです。

私が住むコロンボ市内では被災者に対する衣服や食料やお金の寄付活動がおこなわれています。Airbnbは被災者の無料宿泊受け入れを発表しました。
行方不明者の救助活動が進むことと、多くの方々がいちはやく普段の生活に戻れることを願っています。